「マツ越しの富士山」が撮れるフォトスポットなど三保の名所をご案内します。
清水灯台へようこそ。これは、明治45年に作られた、日本で初めての鉄筋コンクリート造の灯台です。
希少価値が高く、近代産業遺産や、土木遺産に認定されています。現在の姿は、建てられた当時そのままなんですよ。ステキなルックスですよね。
灯台の昔の写真
灯台が作られた当時の写真を御覧ください。周りのマツが、まだ小さくてかわいいでしょう?それが今では、灯台に負けないくらい立派に育ちました。
灯台のてっぺんを見ると…羽衣伝説の天女がいます!風見鶏として、三保を見守ってくれているんですね。
ここで、清水灯台を自宅でも楽しみたいという方に耳寄りな情報が!なんと、清水灯台のペーパークラフトを無料でゲットできるのです!燈光会(とうこうかい)という団体のホームページから展開図のデータをダウンロードできるので、ぜひチャレンジしてみてください!
この後は、すぐ近くにある清水三保海浜公園でも音声ガイドをお楽しみくださいね。
公益社団法人「燈光会」
https://www.tokokai.org/
ペーパークラフトをダウンロードする
世界遺産の一部として登録されているこの清水三保海浜公園、自慢の景色を御紹介します。
目の前に広がる海は、日本一深い駿河湾。「世界で最も美しい湾クラブ」にも加盟しています。
左の方に見えるのが、富士山です。信仰の対象、そして数々の芸術作品の題材として、人々に大きな影響を与え続けています。
富士山の左の方には、日本三大美港の一つとされる清水港があります。水色と白で統一されているクレーンが幾つもあるのが、わかりますか?あれは、富士山のシンボルカラーに合わせているんですよ。
そして、富士山の右横にある独立した山が、愛鷹山(あしたかやま)。富士山よりも古い火山です。その右に広がるのは、温泉で有名な伊豆半島。かつては南方にある火山島でしたが、約60万年前、フィリピン海プレートに乗って移動し、本州に衝突しました。
ここには、およそ400本ものマツが植えられています。併設された散策路では、「マツ越しの富士山」というフォトジェニックな構図の写真も撮れますよ!
松越しの富士山
また、公園内の各所には、三保半島にある大学や高校が、海浜植物の調査や実験をするための場所も確保されています。いつか、この場所から素晴らしい研究結果が発表されるかもしれませんね。
更に、地元の皆さんの存在も欠かせません。お掃除をしたり、苗を育てたり、マツの為にボランティア活動をしてくださっているんです。出会えた時は、お話を聞いて、参加するのも楽しいですよ!
ボランティア活動
ここでは、静岡県民にもあまり知られていない、三保飛行場の功績を御紹介しましょう。
この飛行場は、大正時代に根岸錦蔵という若い飛行士によって作られました。彼は、目的であった上空からの魚群探査飛行を成し遂げ、漁獲量のアップに貢献。
清水区で缶詰産業が発展したのも、そのおかげでしょう。また、その高度な操縦技術を駆使して、富士山周辺の上空の気象観測にも成功。これは世界的にも貴重なデータとなり、気象学の発展に貢献しています。
そんな根岸錦蔵は、自身の飛行機に、「羽衣」や、羽衣伝説に出てくる漁師の名前「白龍」と名付けていました。
根岸錦蔵
日本赤十字社の災害救護用飛行場として利用されていた頃の様子
この像は、太平洋戦争時に三保に作られた海軍航空隊に入隊した予科練習生の記念碑です。
日夜厳しい教育と訓練に明け暮れた2700名の少年達がここにいたこと、そして、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えるため、昭和63年に作られました。
また、当時の三保には、日本海軍が開発した「震洋(しんよう)」というボート型特攻兵器の為の、「掩体壕(えんたいごう)」と呼ばれる格納庫も作られました。
現在でも幾つかは残されており、端末に表示されている地図の場所で、見ることができます。
掩体壕(えんたいごう)